眠れない(巧…さんのこと)
……寝れない。ちょっとだけ吐き出させて。
実は巧…さんには付き合っている人がいました。いけないと分かっていながら、止められなかったんです。
仕事終わり、巧…さんに「送っていくよ」と言われて車に乗り込みました。
唇を割って入ってきた舌に、わたしは夢中で応えていました。
「素直だね」
背中のホックがぷつりと外れ、締めつけから解放された胸が彼の目の前にこぼれ出ました。
「隠さないで」と手をどけられ、全部を見られる恥ずかしさに体が火照りました。
焦らすように入り口だけをなぞられ、美咲は自分から腰を押しつけて「早く」とねだってしまいました。
敏感な芽を指の腹で円を描くように擦られ、美咲は腰をびくびくと跳ねさせてしまいました。
(こくり)
「はぁ…もっと…」
「そんなに締めつけたら…」
乳首を軽く歯で挟まれ、甘い痛みに美咲は高い声を上げてのけぞりました。
巧…さんの唇が下腹部へと下りていき、次に来る刺激を思って美咲は息を詰めました。
指の動きが速くなるたび、美咲の腰は勝手に浮き上がってしまいました。
「はぁ…頭、とけちゃう…」
パンパンと肌のぶつかる音が部屋中に響いて、美咲はもう自分の声を抑えることもできませんでした。
ゆっくり引き抜かれてはまた奥まで沈められ、その緩急に美咲は翻弄され続けました。
「ん…もっと激しくして…」
「素直だね」
余韻も与えられないまま次の波を送り込まれ、美咲は喘ぎ続けるしかありませんでした。
汗と体液で濡れた肌がぶつかり合い、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響きました。
上に乗せられて自分から腰を振るように促され、恥ずかしさと快感で美咲は涙目になっていました。
「巧…さん…気持ちいい…」
達した直後の敏感な体を、それでも彼は離してくれませんでした。
「はぁ…もっと…」
シャワーを浴びるどころか、濡れた体のまま次のラウンドに引きずり込まれました。
指を二本挿し入れられ、中を掻き回されるたびに、ぐちゅぐちゅと濡れた音が大きくなっていきました。
薄い布をずらされ、直接指を沈められると、ぬちゅっと恥ずかしい音が響いて美咲は顔を覆いました。
「あぁっ…そこ、だめぇ…」
「もっと聞かせて」
巧…さんの唇が下腹部へと下りていき、次に来る刺激を思って美咲は息を詰めました。
うなじから背筋へと舌を這わされ、ぞくぞくとした震えが全身を駆け抜けました。
(とろとろ、ふるり)
「ん…もっと激しくして…」
片脚を抱え上げられ、さらに深い角度で突かれて、美咲は目の前がちかちかしました。
一番奥をぐりぐりと押し上げられると、美咲は爪先までびくんと硬直して達してしまいました。
「もっと激しくして」と口走った美咲に応えるように、律動が一段と速くなりました。
「もう…焦らさないで…」
「すごく濡れてる」
根元まで一気に貫かれた瞬間、美咲は声にならない悲鳴を上げて巧…さんの背中に爪を立てました。
何度目かの絶頂で美咲の中が強く締まり、巧…さんも低く呻いて動きを速めました。
腰を掴まれて後ろから深く貫かれ、美咲はシーツに顔を押しつけて喘ぐことしかできませんでした。
(びくびく、こくり)
「お願い…止まらないで…」
何度も名前を呼び合って、二人の境目が分からなくなるほどでした。
「見ないで…恥ずかしい…」
……明日の自分、ごめん。おやすみ。