奈々(仮)さんと。
航平。30代半ば、カフェの店員。相手は奈々(仮)さん。
「一回だけなら」——そんな軽い気持ちが、抜け出せない関係の始まりでした。
きっかけは奈々(仮)さんからの一通のメッセージでした。
やさしく、でも確かな手つきに、僕はただ身を委ねていました。
彼女の指がブラウスのボタンを一つ、また一つと外していくたび、僕の呼吸は浅くなりました。
「明かり、消して」と頼んでも、彼女は「全部見たい」と譲ってくれませんでした。
濡れて張り付いた下着を、じれったいほどゆっくりと脱がされました。
うなじから背筋へと舌を這わされ、ぞくぞくとした震えが全身を駆け抜けました。
薄い布をずらされ、直接指を沈められると、ぬちゅっと恥ずかしい音が響いて奈々(仮)は顔を覆いました。
航平さんの舌が脚の間に潜り込み、じゅるっと音を立てて吸い上げられて、頭が真っ白になりました。
「奥まで…来て…」
「かわいいよ、奈々(仮)」
航平さんの唇が下腹部へと下りていき、次に来る刺激を思って奈々(仮)は息を詰めました。
焦らしと快感を繰り返され、奈々(仮)はもう何度も軽く達してしまっていました。
航平さんの手が両胸を鷲づかみにして、硬くなった先端を指先で押し潰すように転がしてきました。
「や…声、我慢できない…」
何度目かの絶頂で奈々(仮)の中が強く締まり、航平さんも低く呻いて動きを速めました。
一番奥をぐりぐりと押し上げられると、奈々(仮)は爪先までびくんと硬直して達してしまいました。
「お願い…止まらないで…」
「我慢しなくていい」
パンパンと肌のぶつかる音が部屋中に響いて、奈々(仮)はもう自分の声を抑えることもできませんでした。
余韻も与えられないまま次の波を送り込まれ、奈々(仮)は喘ぎ続けるしかありませんでした。
(じん…、びくびく)
「見ないで…恥ずかしい…」
窓の外が白み始めるまで、僕たちは何度も互いを求め合いました。「そんなに…されたら…おかしくなる…」
それだけの夜。でも忘れない。