#秘密の夜
深夜だから呟く。早紀、20代半ば。
マッチングアプリで会ったその日に、こうなるなんて思ってもいませんでした。
「もう一軒だけ」と健吾くんさんに手を引かれ、気づけば二人きりでした。
触れ合う肌のぬくもりに、頭の中が真っ白になっていくようでした。
唇を割って入ってきた舌に、あたしは夢中で応えていました。
「すごく濡れてる」
彼のシャツのボタンにあたしからも手を伸ばし、二人分の衣擦れの音が重なりました。
彼の指がブラウスのボタンを一つ、また一つと外していくたび、あたしの呼吸は浅くなりました。
薄い布をずらされ、直接指を沈められると、ぬちゅっと恥ずかしい音が響いて早紀は顔を覆いました。
健吾くんさんの唇が下腹部へと下りていき、次に来る刺激を思って早紀は息を詰めました。
(ちゅっ、じん…)
「見ないで…恥ずかしい…」
「全部見せて」
健吾くんさんの舌が脚の間に潜り込み、じゅるっと音を立てて吸い上げられて、頭が真っ白になりました。
焦らすように入り口だけをなぞられ、早紀は自分から腰を押しつけて「早く」とねだってしまいました。
「あぁっ…そこ、だめぇ…」
ゆっくり引き抜かれてはまた奥まで沈められ、その緩急に早紀は翻弄され続けました。
一番奥をぐりぐりと押し上げられると、早紀は爪先までびくんと硬直して達してしまいました。
「はぁ…もっと…」
「我慢しなくていい」
腰を掴まれて後ろから深く貫かれ、早紀はシーツに顔を押しつけて喘ぐことしかできませんでした。
限界を訴える健吾くんさんに、早紀は「中は…」と言いかけて、快感に言葉を飲み込みました。
「あっ…イッちゃう…」
窓の外が白み始めるまで、あたしたちは何度も互いを求め合いました。
「んっ…あぁ…」
少し休んだあと、今度はあたしのほうから跨がっていました。
焦らすように入り口だけをなぞられ、早紀は自分から腰を押しつけて「早く」とねだってしまいました。
指を二本挿し入れられ、中を掻き回されるたびに、ぐちゅぐちゅと濡れた音が大きくなっていきました。
「だめ…そこ、弱いの…」
「そのまま、感じて」
乳首を軽く歯で挟まれ、甘い痛みに早紀は高い声を上げてのけぞりました。
指の動きが速くなるたび、早紀の腰は勝手に浮き上がってしまいました。
敏感な芽を指の腹で円を描くように擦られ、早紀は腰をびくびくと跳ねさせてしまいました。
「健吾くんさん…気持ちいい…」
上に乗せられて自分から腰を振るように促され、恥ずかしさと快感で早紀は涙目になっていました。
片脚を抱え上げられ、さらに深い角度で突かれて、早紀は目の前がちかちかしました。
健吾くんさんのものがゆっくりと押し入ってくると、みちみちと押し広げられる感覚に早紀は息を詰めました。
(くちゅ)
「奥まで…来て…」
「そのまま、感じて」
パンパンと肌のぶつかる音が部屋中に響いて、早紀はもう自分の声を抑えることもできませんでした。
何度も体位を変えながら、二人は汗だくになって明け方まで求め合い続けました。
汗と体液で濡れた肌がぶつかり合い、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響きました。
「見ないで…恥ずかしい…」
二人ほぼ同時に上りつめて、しばらく指先まで痺れが残っていました。
「はぁ…頭、とけちゃう…」
以上、深夜のひとりごとでした。