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楓さんに抱かれた夜

これは健吾(アラサー)が体験した、誰にも言えない一夜の記録です。

自分でも信じられないくらい、大胆になれた夜のことです。

旅行先で財布を落として途方に暮れていた僕を、楓さんが助けてくれて。

楓さんの部屋で映画を観るだけ——そのはずでした。「今日は帰りたくないな」——そんな言葉が、どちらからともなくこぼれました。

雨宿りのつもりで入った出張先のビジネスホテルが、その後の全ての舞台になりました。髪をやさしく撫でられただけで、体の力が抜けていきました。
壁際に追い詰められ、逃げ場のない距離で見つめられました。

触れ合う肌のぬくもりに、頭の中が真っ白になっていくようでした。
耳元でそっと名前を呼ばれるたび、体がびくりと反応してしまいました。

生まれたままの姿にされて、僕は思わず胸と脚を手で隠しました。
「隠さないで」と手をどけられ、全部を見られる恥ずかしさに体が火照りました。

たっぷりと濡れたそこを指で広げられ、視線を感じるだけで達してしまいそうでした。
敏感な芽を指の腹で円を描くように擦られ、楓は腰をびくびくと跳ねさせてしまいました。
焦らすように入り口だけをなぞられ、楓は自分から腰を押しつけて「早く」とねだってしまいました。
舌先で乳首を執拗に舐め上げられ、もう片方も指でつままれて、楓は背中を弓なりに反らせました。
「見ないで…恥ずかしい…」

「全部見せて」
指を二本挿し入れられ、中を掻き回されるたびに、ぐちゅぐちゅと濡れた音が大きくなっていきました。
健吾さんの舌が脚の間に潜り込み、じゅるっと音を立てて吸い上げられて、頭が真っ白になりました。
指の動きが速くなるたび、楓の腰は勝手に浮き上がってしまいました。
乳首を軽く歯で挟まれ、甘い痛みに楓は高い声を上げてのけぞりました。
(ぎゅっ、ぱちゅん)
「んっ…あぁ…」

繋がったまま抱き起こされ、体重で最奥まで届いて楓はぶるっと震えました。
健吾さんのものがゆっくりと押し入ってくると、みちみちと押し広げられる感覚に楓は息を詰めました。
パンパンと肌のぶつかる音が部屋中に響いて、楓はもう自分の声を抑えることもできませんでした。
「そんなに…されたら…おかしくなる…」
「もっと聞かせて」

一番奥をぐりぐりと押し上げられると、楓は爪先までびくんと硬直して達してしまいました。
腰を掴まれて後ろから深く貫かれ、楓はシーツに顔を押しつけて喘ぐことしかできませんでした。
何度目かの絶頂で楓の中が強く締まり、健吾さんも低く呻いて動きを速めました。
汗と体液で濡れた肌がぶつかり合い、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響きました。
(とろとろ、きゅうっ)
「お願い…止まらないで…」

窓の外が白み始めるまで、僕たちは何度も互いを求め合いました。「ん…もっと激しくして…」

冷めたコーヒーを二人で飲んだ朝のことを、今でも時々思い出します。こんな体験を人に話す日が来るとは思いませんでした。読んでくれてありがとう。

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