T夫という名の熱
台風で電車が止まった晩のことだった。BYは、抗えない何かに引き寄せられていた。
同窓会の帰り道、二次会を抜け出して二人きりになったのが始まりでした。
その日、T夫さんとたまたま二人きりになる時間ができたんです。会話が途切れた沈黙が、なぜだか妙に甘く感じられました。
アルコールのせいにして、あたしは少しだけ大胆になっていました。
「もう少しだけ」と言い訳をして、出張先のビジネスホテルに足を踏み入れました。見つめ合ったまま、どちらも動けずにいた時間が愛おしかった。
「いいの?」と囁かれ、あたしは小さく頷くのが精一杯でした。
深く舌を絡めるキスに、膝から力が抜けていきました。
濡れて張り付いた下着を、じれったいほどゆっくりと脱がされました。
「明かり、消して」と頼んでも、彼は「全部見たい」と譲ってくれませんでした。
焦らしと快感を繰り返され、BYはもう何度も軽く達してしまっていました。
指の動きが速くなるたび、BYの腰は勝手に浮き上がってしまいました。
耳を舐められながら胸を揉みしだかれ、二つの快感にBYは理性を失いかけました。
T夫さんの舌が脚の間に潜り込み、じゅるっと音を立てて吸い上げられて、頭が真っ白になりました。
うなじから背筋へと舌を這わされ、ぞくぞくとした震えが全身を駆け抜けました。
(ぬちゅ、とくん)
「見ないで…恥ずかしい…」
「そのまま、感じて」
乳首を軽く歯で挟まれ、甘い痛みにBYは高い声を上げてのけぞりました。
敏感な芽を指の腹で円を描くように擦られ、BYは腰をびくびくと跳ねさせてしまいました。
太ももを大きく開かされ、恥ずかしい場所を余すことなく見られて、BYは消えたくなりました。
焦らすように入り口だけをなぞられ、BYは自分から腰を押しつけて「早く」とねだってしまいました。
内ももを割り開かれ、下着の上からなぞられただけで、そこはもうぐっしょりと濡れていました。
舌先で乳首を執拗に舐め上げられ、もう片方も指でつままれて、BYは背中を弓なりに反らせました。
「見ないで…恥ずかしい…」
汗と体液で濡れた肌がぶつかり合い、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響きました。
余韻も与えられないまま次の波を送り込まれ、BYは喘ぎ続けるしかありませんでした。
「もっと激しくして」と口走ったBYに応えるように、律動が一段と速くなりました。
何度目かの絶頂でBYの中が強く締まり、T夫さんも低く呻いて動きを速めました。
腰を掴まれて後ろから深く貫かれ、BYはシーツに顔を押しつけて喘ぐことしかできませんでした。
「や…声、我慢できない…」
「そんなに締めつけたら…」
一番奥をぐりぐりと押し上げられると、BYは爪先までびくんと硬直して達してしまいました。
繋がったまま抱き起こされ、体重で最奥まで届いてBYはぶるっと震えました。
何度も体位を変えながら、二人は汗だくになって明け方まで求め合い続けました。
ゆっくり引き抜かれてはまた奥まで沈められ、その緩急にBYは翻弄され続けました。
上に乗せられて自分から腰を振るように促され、恥ずかしさと快感でBYは涙目になっていました。
ずんずんと奥を突き上げられるたび、繋がった場所からぐちゅんぐちゅんと激しい音が鳴りました。
(きゅうっ、ぱんっ)
「はぁ…頭、とけちゃう…」
窓の外が白み始めるまで、あたしたちは何度も互いを求め合いました。「はぁ…もっと…」
夜が明けても、二人を包んだ熱はまだ冷めやらなかった。こんな体験を人に話す日が来るとは思いませんでした。読んでくれてありがとう。