誰にも言えない汗ばむような初夏の宵のこと
こんなこと相談する相手もいなくて。エステティシャンをしている和也くんといいます。
きっかけは本当に些細なことでした。汗ばむような初夏の宵のことです。
仕事終わり、Y子さんに「送っていくよ」と言われて車に乗り込みました。軽く肩に触れられただけで、体温が一気に上がった気がしました。
指先が偶然触れただけなのに、それだけで胸の奥がざわつきました。
気づけば俺たちは泊まりがけの温泉旅館にいました。背中に手を回されて、もう後戻りできないと悟りました。
触れ合う肌のぬくもりに、頭の中が真っ白になっていくようでした。
抱き寄せられて、彼女の胸の鼓動がまっすぐ伝わってきました。
彼女のシャツのボタンに俺からも手を伸ばし、二人分の衣擦れの音が重なりました。
「明かり、消して」と頼んでも、彼女は「全部見たい」と譲ってくれませんでした。
耳を舐められながら胸を揉みしだかれ、二つの快感にY子は理性を失いかけました。
焦らすように入り口だけをなぞられ、Y子は自分から腰を押しつけて「早く」とねだってしまいました。
焦らしと快感を繰り返され、Y子はもう何度も軽く達してしまっていました。
太ももを大きく開かされ、恥ずかしい場所を余すことなく見られて、Y子は消えたくなりました。
「はぁ…頭、とけちゃう…」
「全部見せて」
乳首を軽く歯で挟まれ、甘い痛みにY子は高い声を上げてのけぞりました。
たっぷりと濡れたそこを指で広げられ、視線を感じるだけで達してしまいそうでした。
敏感な芽を指の腹で円を描くように擦られ、Y子は腰をびくびくと跳ねさせてしまいました。
内ももを割り開かれ、下着の上からなぞられただけで、そこはもうぐっしょりと濡れていました。
「お願い…止まらないで…」
余韻も与えられないまま次の波を送り込まれ、Y子は喘ぎ続けるしかありませんでした。
汗と体液で濡れた肌がぶつかり合い、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響きました。
上に乗せられて自分から腰を振るように促され、恥ずかしさと快感でY子は涙目になっていました。
一番奥をぐりぐりと押し上げられると、Y子は爪先までびくんと硬直して達してしまいました。
パンパンと肌のぶつかる音が部屋中に響いて、Y子はもう自分の声を抑えることもできませんでした。
(びくびく、こくり)
「だめ…そこ、弱いの…」
「かわいいよ、Y子」
何度目かの絶頂でY子の中が強く締まり、和也くんさんも低く呻いて動きを速めました。
「もっと激しくして」と口走ったY子に応えるように、律動が一段と速くなりました。
ずんずんと奥を突き上げられるたび、繋がった場所からぐちゅんぐちゅんと激しい音が鳴りました。
ゆっくり引き抜かれてはまた奥まで沈められ、その緩急にY子は翻弄され続けました。
根元まで一気に貫かれた瞬間、Y子は声にならない悲鳴を上げて和也くんさんの背中に爪を立てました。
「見ないで…恥ずかしい…」
気持ちよさと後ろめたさが混ざり合って、涙が滲むほどでした。「あっ…イッちゃう…」
書いてしまえば楽になれると思ったのに、まだ胸がざわついたままです。また同じような夜が来るのかは分かりません。でも、それでいいと思っています。