一線を越えてしまった木枯らしの吹く帰り道
俺は大学院生をしている翼といいます。今でも忘れられない話をひとつ。
普段は真面目に生きているつもりの俺ですが、あの日は違いました。
バイト先の閉店後、二人だけになった店内で。
終電を逃した俺に、冴子さんが泊まっていくよう勧めてくれました。膝が触れ合ったまま、どちらも離そうとしませんでした。
「もう少しだけ」と言い訳をして、終電を逃して転がり込んだ相手の家に足を踏み入れました。見つめ合ったまま、どちらも動けずにいた時間が愛おしかった。
背中に手を回されて、もう後戻りできないと悟りました。
深く舌を絡めるキスに、膝から力が抜けていきました。
「そんなに締めつけたら…」
「隠さないで」と手をどけられ、全部を見られる恥ずかしさに体が火照りました。
濡れて張り付いた下着を、じれったいほどゆっくりと脱がされました。
彼女のシャツのボタンに俺からも手を伸ばし、二人分の衣擦れの音が重なりました。
指を二本挿し入れられ、中を掻き回されるたびに、ぐちゅぐちゅと濡れた音が大きくなっていきました。
たっぷりと濡れたそこを指で広げられ、視線を感じるだけで達してしまいそうでした。
舌先で乳首を執拗に舐め上げられ、もう片方も指でつままれて、冴子は背中を弓なりに反らせました。
薄い布をずらされ、直接指を沈められると、ぬちゅっと恥ずかしい音が響いて冴子は顔を覆いました。
焦らすように入り口だけをなぞられ、冴子は自分から腰を押しつけて「早く」とねだってしまいました。
(じゅる、くちゅ)
「んっ…あぁ…」
「もう一回、いける?」
焦らしと快感を繰り返され、冴子はもう何度も軽く達してしまっていました。
乳首を軽く歯で挟まれ、甘い痛みに冴子は高い声を上げてのけぞりました。
敏感な芽を指の腹で円を描くように擦られ、冴子は腰をびくびくと跳ねさせてしまいました。
翼さんの舌が脚の間に潜り込み、じゅるっと音を立てて吸い上げられて、頭が真っ白になりました。
指の動きが速くなるたび、冴子の腰は勝手に浮き上がってしまいました。
(びくびく、ぱちゅん)
「あっ…イッちゃう…」
腰を掴まれて後ろから深く貫かれ、冴子はシーツに顔を押しつけて喘ぐことしかできませんでした。
ずんずんと奥を突き上げられるたび、繋がった場所からぐちゅんぐちゅんと激しい音が鳴りました。
上に乗せられて自分から腰を振るように促され、恥ずかしさと快感で冴子は涙目になっていました。
翼さんのものがゆっくりと押し入ってくると、みちみちと押し広げられる感覚に冴子は息を詰めました。
「もっと激しくして」と口走った冴子に応えるように、律動が一段と速くなりました。
(びくびく、ぱちゅん)
「はぁ…もっと…」
「すごく濡れてる」
ゆっくり引き抜かれてはまた奥まで沈められ、その緩急に冴子は翻弄され続けました。
片脚を抱え上げられ、さらに深い角度で突かれて、冴子は目の前がちかちかしました。
根元まで一気に貫かれた瞬間、冴子は声にならない悲鳴を上げて翼さんの背中に爪を立てました。
何度も体位を変えながら、二人は汗だくになって明け方まで求め合い続けました。
汗と体液で濡れた肌がぶつかり合い、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響きました。
一番奥をぐりぐりと押し上げられると、冴子は爪先までびくんと硬直して達してしまいました。
(とくん)
「奥まで…来て…」
窓の外が白み始めるまで、俺たちは何度も互いを求め合いました。「見ないで…恥ずかしい…」
翌朝は何事もなかったように振る舞いましたが、心はまだあの部屋にありました。この続きは、また気が向いたら書くかもしれません。