真夏の熱帯夜。
A子。30歳、居酒屋店員。相手はSTさん。
雨宿りで入った店で相席になっただけの、名前も知らない相手でした。
終電を逃したあたしに、STさんが泊まっていくよう勧めてくれました。
耳元でそっと名前を呼ばれるたび、体がびくりと反応してしまいました。
濡れて張り付いた下着を、じれったいほどゆっくりと脱がされました。
彼の指がブラウスのボタンを一つ、また一つと外していくたび、あたしの呼吸は浅くなりました。
「隠さないで」と手をどけられ、全部を見られる恥ずかしさに体が火照りました。
焦らすように入り口だけをなぞられ、A子は自分から腰を押しつけて「早く」とねだってしまいました。
敏感な芽を指の腹で円を描くように擦られ、A子は腰をびくびくと跳ねさせてしまいました。
(ぱちゅん、ぬるり)
「奥まで…来て…」
「そんなに締めつけたら…」
STさんの舌が脚の間に潜り込み、じゅるっと音を立てて吸い上げられて、頭が真っ白になりました。
うなじから背筋へと舌を這わされ、ぞくぞくとした震えが全身を駆け抜けました。
(ぬちゅ)
「STさん…気持ちいい…」
汗と体液で濡れた肌がぶつかり合い、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響きました。
一番奥をぐりぐりと押し上げられると、A子は爪先までびくんと硬直して達してしまいました。
(びくびく)
「ん…もっと激しくして…」
「すごく濡れてる」
繋がったまま抱き起こされ、体重で最奥まで届いてA子はぶるっと震えました。
余韻も与えられないまま次の波を送り込まれ、A子は喘ぎ続けるしかありませんでした。
(びくっ、こくり)
「あっ…イッちゃう…」
全身が硬直したかと思うと、次の瞬間、頭の中で何かが弾けました。「はぁ…もっと…」
終わり。また会うかは決めていない。