読者手記/翼くんさんのこと
<読者投稿> 七海(大学生/公務員/仮名)
今でもふと思い出してしまう、真夏の熱帯夜の話をさせてください。
ずっと気になっていた翼くんさんに、思い切ってあたしから声をかけました。指先が偶然触れただけなのに、それだけで胸の奥がざわつきました。
抗う気もないまま、あたしは露天風呂付きの離れへ連れ込まれました。髪をやさしく撫でられただけで、体の力が抜けていきました。
抱き寄せられて、彼の胸の鼓動がまっすぐ伝わってきました。
「もっと聞かせて」
「明かり、消して」と頼んでも、彼は「全部見たい」と譲ってくれませんでした。
スカートのファスナーが下ろされる音が、静かな部屋にやけに大きく響きました。
生まれたままの姿にされて、あたしは思わず胸と脚を手で隠しました。
乳首を軽く歯で挟まれ、甘い痛みに七海は高い声を上げてのけぞりました。
翼くんさんの舌が脚の間に潜り込み、じゅるっと音を立てて吸い上げられて、頭が真っ白になりました。
内ももを割り開かれ、下着の上からなぞられただけで、そこはもうぐっしょりと濡れていました。
太ももを大きく開かされ、恥ずかしい場所を余すことなく見られて、七海は消えたくなりました。
敏感な芽を指の腹で円を描くように擦られ、七海は腰をびくびくと跳ねさせてしまいました。
(んっ、ぎゅっ)
「だめ…そこ、弱いの…」
「もう一回、いける?」
焦らしと快感を繰り返され、七海はもう何度も軽く達してしまっていました。
たっぷりと濡れたそこを指で広げられ、視線を感じるだけで達してしまいそうでした。
翼くんさんの唇が下腹部へと下りていき、次に来る刺激を思って七海は息を詰めました。
指の動きが速くなるたび、七海の腰は勝手に浮き上がってしまいました。
翼くんさんの手が両胸を鷲づかみにして、硬くなった先端を指先で押し潰すように転がしてきました。
(びくびく)
「や…声、我慢できない…」
パンパンと肌のぶつかる音が部屋中に響いて、七海はもう自分の声を抑えることもできませんでした。
「もっと激しくして」と口走った七海に応えるように、律動が一段と速くなりました。
上に乗せられて自分から腰を振るように促され、恥ずかしさと快感で七海は涙目になっていました。
腰を掴まれて後ろから深く貫かれ、七海はシーツに顔を押しつけて喘ぐことしかできませんでした。
一番奥をぐりぐりと押し上げられると、七海は爪先までびくんと硬直して達してしまいました。
(ぱちゅん、ぱんっ)
「そんなに…されたら…おかしくなる…」
「そのまま、感じて」
限界を訴える翼くんさんに、七海は「中は…」と言いかけて、快感に言葉を飲み込みました。
何度目かの絶頂で七海の中が強く締まり、翼くんさんも低く呻いて動きを速めました。
ずんずんと奥を突き上げられるたび、繋がった場所からぐちゅんぐちゅんと激しい音が鳴りました。
根元まで一気に貫かれた瞬間、七海は声にならない悲鳴を上げて翼くんさんの背中に爪を立てました。
繋がったまま抱き起こされ、体重で最奥まで届いて七海はぶるっと震えました。
「んっ…あぁ…」
全身が硬直したかと思うと、次の瞬間、頭の中で何かが弾けました。「翼くんさん…気持ちいい…」
それきり翼くんさんとは会っていませんが、あの夜だけは今も鮮明です。ありふれた話かもしれませんが、あたしには特別な夜でした。
(大学生・公務員/真夏の熱帯夜の投稿より)