みなみという名の熱
残業続きで疲れ切った金曜の夜のことだった。俊介は、抗えない何かに引き寄せられていた。
マッチングアプリで会ったその日に、こうなるなんて思ってもいませんでした。
その日、みなみさんとたまたま二人きりになる時間ができたんです。グラスを重ねるたびに、頬が熱くなっていくのが自分でも分かりました。
アルコールのせいにして、僕は少しだけ大胆になっていました。
終電を口実に、僕は露天風呂付きの離れへと向かっていました。そっと手を握られて、拒む気持ちなんて最初からなかったと気づきました。
薄暗い部屋で、お互いの息づかいだけがやけに大きく響きました。
触れ合う肌のぬくもりに、頭の中が真っ白になっていくようでした。
唇が重なると、それまで積もっていた緊張が一気にほどけていきました。
「もう一回、いける?」
生まれたままの姿にされて、僕は思わず胸と脚を手で隠しました。
濡れて張り付いた下着を、じれったいほどゆっくりと脱がされました。
焦らしと快感を繰り返され、みなみはもう何度も軽く達してしまっていました。
俊介さんの手が両胸を鷲づかみにして、硬くなった先端を指先で押し潰すように転がしてきました。
俊介さんの唇が下腹部へと下りていき、次に来る刺激を思ってみなみは息を詰めました。
「ん…もっと激しくして…」
「今日は離さないから」
たっぷりと濡れたそこを指で広げられ、視線を感じるだけで達してしまいそうでした。
耳を舐められながら胸を揉みしだかれ、二つの快感にみなみは理性を失いかけました。
薄い布をずらされ、直接指を沈められると、ぬちゅっと恥ずかしい音が響いてみなみは顔を覆いました。
俊介さんの舌が脚の間に潜り込み、じゅるっと音を立てて吸い上げられて、頭が真っ白になりました。
(じゅる)
「あぁっ…そこ、だめぇ…」
汗と体液で濡れた肌がぶつかり合い、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響きました。
何度も体位を変えながら、二人は汗だくになって明け方まで求め合い続けました。
俊介さんのものがゆっくりと押し入ってくると、みちみちと押し広げられる感覚にみなみは息を詰めました。
限界を訴える俊介さんに、みなみは「中は…」と言いかけて、快感に言葉を飲み込みました。
「や…声、我慢できない…」
「すごく濡れてる」
上に乗せられて自分から腰を振るように促され、恥ずかしさと快感でみなみは涙目になっていました。
根元まで一気に貫かれた瞬間、みなみは声にならない悲鳴を上げて俊介さんの背中に爪を立てました。
ゆっくり引き抜かれてはまた奥まで沈められ、その緩急にみなみは翻弄され続けました。
余韻も与えられないまま次の波を送り込まれ、みなみは喘ぎ続けるしかありませんでした。
一番奥をぐりぐりと押し上げられると、みなみは爪先までびくんと硬直して達してしまいました。
「はぁ…頭、とけちゃう…」
波が引いたあとも、僕の体はまだ小刻みに震え続けていました。「や…声、我慢できない…」
夜が明けても、二人を包んだ熱はまだ冷めやらなかった。たった一晩の出来事ですが、僕にとっては忘れられない記憶です。