C介という名の熱
その夜、菜々子(仮)は無骨で無口なC介の腕の中にいた。
マッチングアプリで会ったその日に、こうなるなんて思ってもいませんでした。
C介さんと飲みに行ったのが、そもそもの始まりでした。ふとした瞬間に目が合って、そらすタイミングを失ってしまったんです。
会話が途切れた沈黙が、なぜだか妙に甘く感じられました。
抗う気もないまま、あたしは貸し切り状態のカラオケの個室へ連れ込まれました。壁際に追い詰められ、逃げ場のない距離で見つめられました。
耳元でそっと名前を呼ばれるたび、体がびくりと反応してしまいました。
「我慢しなくていい」
彼のシャツのボタンにあたしからも手を伸ばし、二人分の衣擦れの音が重なりました。
濡れて張り付いた下着を、じれったいほどゆっくりと脱がされました。
焦らしと快感を繰り返され、菜々子(仮)はもう何度も軽く達してしまっていました。
C介さんの唇が下腹部へと下りていき、次に来る刺激を思って菜々子(仮)は息を詰めました。
うなじから背筋へと舌を這わされ、ぞくぞくとした震えが全身を駆け抜けました。
薄い布をずらされ、直接指を沈められると、ぬちゅっと恥ずかしい音が響いて菜々子(仮)は顔を覆いました。
(くちゅ)
「あっ…イッちゃう…」
「我慢しなくていい」
敏感な芽を指の腹で円を描くように擦られ、菜々子(仮)は腰をびくびくと跳ねさせてしまいました。
内ももを割り開かれ、下着の上からなぞられただけで、そこはもうぐっしょりと濡れていました。
C介さんの手が両胸を鷲づかみにして、硬くなった先端を指先で押し潰すように転がしてきました。
耳を舐められながら胸を揉みしだかれ、二つの快感に菜々子(仮)は理性を失いかけました。
C介さんの舌が脚の間に潜り込み、じゅるっと音を立てて吸い上げられて、頭が真っ白になりました。
(ぱんっ、ぎゅっ)
「や…声、我慢できない…」
C介さんのものがゆっくりと押し入ってくると、みちみちと押し広げられる感覚に菜々子(仮)は息を詰めました。
限界を訴えるC介さんに、菜々子(仮)は「中は…」と言いかけて、快感に言葉を飲み込みました。
何度目かの絶頂で菜々子(仮)の中が強く締まり、C介さんも低く呻いて動きを速めました。
ずんずんと奥を突き上げられるたび、繋がった場所からぐちゅんぐちゅんと激しい音が鳴りました。
根元まで一気に貫かれた瞬間、菜々子(仮)は声にならない悲鳴を上げてC介さんの背中に爪を立てました。
(とくん)
「ん…もっと激しくして…」
「かわいいよ、菜々子(仮)」
片脚を抱え上げられ、さらに深い角度で突かれて、菜々子(仮)は目の前がちかちかしました。
「もっと激しくして」と口走った菜々子(仮)に応えるように、律動が一段と速くなりました。
腰を掴まれて後ろから深く貫かれ、菜々子(仮)はシーツに顔を押しつけて喘ぐことしかできませんでした。
ゆっくり引き抜かれてはまた奥まで沈められ、その緩急に菜々子(仮)は翻弄され続けました。
汗と体液で濡れた肌がぶつかり合い、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響きました。
一番奥をぐりぐりと押し上げられると、菜々子(仮)は爪先までびくんと硬直して達してしまいました。
(ぱちゅん)
「や…声、我慢できない…」
頭が真っ白になるほどの絶頂に、あたしはしばらく声も出せませんでした。「C介さん…気持ちいい…」
夜が明けても、二人を包んだ熱はまだ冷めやらなかった。こんな体験を人に話す日が来るとは思いませんでした。読んでくれてありがとう。