翔くんさんとの秘密の一晩
これは奈々(20代半ば)が体験した、誰にも言えない一夜の記録です。
きっかけは本当に些細なことでした。梅雨のじめじめした夜のことです。
バイト先の閉店後、二人だけになった店内で。
翔くんさんの部屋で映画を観るだけ——そのはずでした。グラスを重ねるたびに、頬が熱くなっていくのが自分でも分かりました。
見つめてくる視線に、下着の中がもう疼き始めていました。
「もう少しだけ」と言い訳をして、出張先のビジネスホテルに足を踏み入れました。「いいの?」と囁かれ、あたしは小さく頷くのが精一杯でした。
そっと手を握られて、拒む気持ちなんて最初からなかったと気づきました。
首筋を吸われて、ちりっとした痛みすら甘く感じました。
唇を割って入ってきた舌に、あたしは夢中で応えていました。
「そのまま、感じて」
「明かり、消して」と頼んでも、彼は「全部見たい」と譲ってくれませんでした。
彼の指がブラウスのボタンを一つ、また一つと外していくたび、あたしの呼吸は浅くなりました。
生まれたままの姿にされて、あたしは思わず胸と脚を手で隠しました。
舌先で乳首を執拗に舐め上げられ、もう片方も指でつままれて、奈々は背中を弓なりに反らせました。
翔くんさんの舌が脚の間に潜り込み、じゅるっと音を立てて吸い上げられて、頭が真っ白になりました。
うなじから背筋へと舌を這わされ、ぞくぞくとした震えが全身を駆け抜けました。
(ちゅっ)
「はぁ…頭、とけちゃう…」
「すごく濡れてる」
敏感な芽を指の腹で円を描くように擦られ、奈々は腰をびくびくと跳ねさせてしまいました。
太ももを大きく開かされ、恥ずかしい場所を余すことなく見られて、奈々は消えたくなりました。
指を二本挿し入れられ、中を掻き回されるたびに、ぐちゅぐちゅと濡れた音が大きくなっていきました。
たっぷりと濡れたそこを指で広げられ、視線を感じるだけで達してしまいそうでした。
(ぬちゅ)
「翔くんさん…気持ちいい…」
上に乗せられて自分から腰を振るように促され、恥ずかしさと快感で奈々は涙目になっていました。
何度も体位を変えながら、二人は汗だくになって明け方まで求め合い続けました。
根元まで一気に貫かれた瞬間、奈々は声にならない悲鳴を上げて翔くんさんの背中に爪を立てました。
パンパンと肌のぶつかる音が部屋中に響いて、奈々はもう自分の声を抑えることもできませんでした。
(くちゅ、びくっ)
「あっ…イッちゃう…」
「素直だね」
片脚を抱え上げられ、さらに深い角度で突かれて、奈々は目の前がちかちかしました。
腰を掴まれて後ろから深く貫かれ、奈々はシーツに顔を押しつけて喘ぐことしかできませんでした。
汗と体液で濡れた肌がぶつかり合い、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響きました。
何度目かの絶頂で奈々の中が強く締まり、翔くんさんも低く呻いて動きを速めました。
(びくびく、ぬるり)
「や…声、我慢できない…」
窓の外が白み始めるまで、あたしたちは何度も互いを求め合いました。「だめ…そこ、弱いの…」
あれからあたしの恋愛観は、少しだけ変わった気がします。ありふれた話かもしれませんが、あたしには特別な夜でした。