濡れた夜想曲
真夏の熱帯夜のことだった。涼子は、抗えない何かに引き寄せられていた。
別れたはずの元カレと、再会したその夜に。
仕事終わり、CRさんに「送っていくよ」と言われて車に乗り込みました。アルコールのせいにして、あたしは少しだけ大胆になっていました。
指先が偶然触れただけなのに、それだけで胸の奥がざわつきました。
終電を口実に、あたしは露天風呂付きの離れへと向かっていました。ドアが閉まった瞬間、空気が変わったのを肌で感じました。
耳元でそっと名前を呼ばれるたび、体がびくりと反応してしまいました。
唇を割って入ってきた舌に、あたしは夢中で応えていました。
「かわいいよ、涼子」
生まれたままの姿にされて、あたしは思わず胸と脚を手で隠しました。
背中のホックがぷつりと外れ、締めつけから解放された胸が彼の目の前にこぼれ出ました。
乳首を軽く歯で挟まれ、甘い痛みに涼子は高い声を上げてのけぞりました。
指の動きが速くなるたび、涼子の腰は勝手に浮き上がってしまいました。
耳を舐められながら胸を揉みしだかれ、二つの快感に涼子は理性を失いかけました。
焦らすように入り口だけをなぞられ、涼子は自分から腰を押しつけて「早く」とねだってしまいました。
「あっ…イッちゃう…」
「涼子の全部が欲しい」
舌先で乳首を執拗に舐め上げられ、もう片方も指でつままれて、涼子は背中を弓なりに反らせました。
CRさんの手が両胸を鷲づかみにして、硬くなった先端を指先で押し潰すように転がしてきました。
指を二本挿し入れられ、中を掻き回されるたびに、ぐちゅぐちゅと濡れた音が大きくなっていきました。
内ももを割り開かれ、下着の上からなぞられただけで、そこはもうぐっしょりと濡れていました。
うなじから背筋へと舌を這わされ、ぞくぞくとした震えが全身を駆け抜けました。
「お願い…止まらないで…」
腰を掴まれて後ろから深く貫かれ、涼子はシーツに顔を押しつけて喘ぐことしかできませんでした。
何度目かの絶頂で涼子の中が強く締まり、CRさんも低く呻いて動きを速めました。
パンパンと肌のぶつかる音が部屋中に響いて、涼子はもう自分の声を抑えることもできませんでした。
「んっ…あぁ…」
「そのまま、感じて」
片脚を抱え上げられ、さらに深い角度で突かれて、涼子は目の前がちかちかしました。
ずんずんと奥を突き上げられるたび、繋がった場所からぐちゅんぐちゅんと激しい音が鳴りました。
CRさんのものがゆっくりと押し入ってくると、みちみちと押し広げられる感覚に涼子は息を詰めました。
「もっと激しくして」と口走った涼子に応えるように、律動が一段と速くなりました。
(びくっ、ずちゅ)
「あっ…イッちゃう…」
達した直後の敏感な体を、それでも彼は離してくれませんでした。「そんなに…されたら…おかしくなる…」
夜が明けても、二人を包んだ熱はまだ冷めやらなかった。たった一晩の出来事ですが、あたしにとっては忘れられない記憶です。