読者手記/香織さんのこと
<読者投稿> 健一(仮)(20代後半/ホテルのフロント/仮名)
あんなに乱れた俺を見せたのは、後にも先にもあの人だけです。
きっかけは香織さんからの一通のメッセージでした。他愛のない話をしているうちに、二人の距離は少しずつ縮まっていきました。
雨宿りのつもりで入ったネオンの灯るラブホテルが、その後の全ての舞台になりました。「いいの?」と囁かれ、俺は小さく頷くのが精一杯でした。
汗ばんだ肌が重なり合って、時間の感覚さえ溶けていくようでした。
唇が重なると、それまで積もっていた緊張が一気にほどけていきました。
「そのまま、感じて」
背中のホックがぷつりと外れ、締めつけから解放された胸が彼女の目の前にこぼれ出ました。
濡れて張り付いた下着を、じれったいほどゆっくりと脱がされました。
彼女のシャツのボタンに俺からも手を伸ばし、二人分の衣擦れの音が重なりました。
焦らしと快感を繰り返され、香織はもう何度も軽く達してしまっていました。
たっぷりと濡れたそこを指で広げられ、視線を感じるだけで達してしまいそうでした。
指の動きが速くなるたび、香織の腰は勝手に浮き上がってしまいました。
薄い布をずらされ、直接指を沈められると、ぬちゅっと恥ずかしい音が響いて香織は顔を覆いました。
「そんなに…されたら…おかしくなる…」
「そんなに締めつけたら…」
うなじから背筋へと舌を這わされ、ぞくぞくとした震えが全身を駆け抜けました。
健一(仮)さんの唇が下腹部へと下りていき、次に来る刺激を思って香織は息を詰めました。
舌先で乳首を執拗に舐め上げられ、もう片方も指でつままれて、香織は背中を弓なりに反らせました。
健一(仮)さんの舌が脚の間に潜り込み、じゅるっと音を立てて吸い上げられて、頭が真っ白になりました。
太ももを大きく開かされ、恥ずかしい場所を余すことなく見られて、香織は消えたくなりました。
「健一(仮)さん…気持ちいい…」
汗と体液で濡れた肌がぶつかり合い、ベッドがきしむ音まで恥ずかしく響きました。
根元まで一気に貫かれた瞬間、香織は声にならない悲鳴を上げて健一(仮)さんの背中に爪を立てました。
一番奥をぐりぐりと押し上げられると、香織は爪先までびくんと硬直して達してしまいました。
ゆっくり引き抜かれてはまた奥まで沈められ、その緩急に香織は翻弄され続けました。
限界を訴える健一(仮)さんに、香織は「中は…」と言いかけて、快感に言葉を飲み込みました。
(こくり)
「はぁ…頭、とけちゃう…」
「我慢しなくていい」
片脚を抱え上げられ、さらに深い角度で突かれて、香織は目の前がちかちかしました。
余韻も与えられないまま次の波を送り込まれ、香織は喘ぎ続けるしかありませんでした。
何度目かの絶頂で香織の中が強く締まり、健一(仮)さんも低く呻いて動きを速めました。
腰を掴まれて後ろから深く貫かれ、香織はシーツに顔を押しつけて喘ぐことしかできませんでした。
「もっと激しくして」と口走った香織に応えるように、律動が一段と速くなりました。
(はぁっ、びくびく)
「はぁ…頭、とけちゃう…」
二人ほぼ同時に上りつめて、しばらく指先まで痺れが残っていました。「あぁっ…そこ、だめぇ…」
翌朝は何事もなかったように振る舞いましたが、心はまだあの部屋にありました。この続きは、また気が向いたら書くかもしれません。
(20代後半・ホテルのフロント/桜が散り始めた春の夜の投稿より)